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2012/04/23 06:43

「いや、本当に普通の食事です」オーガニック農家の井村さんは毎日どんなご飯を食べているんですか!?
という質問に、ちょっと困った笑顔の井村さん。
玄米ご飯と味噌汁、数品のおかずが井村家の食事の基本形。『金沢大地』では小麦、大豆、米などを育てているため、
味噌や醤油、甘味料として使う米飴や甘酒もオリジナル。そのため食卓には自分たちで作ったものが多く並びます。

そんな井村さんも、農業を始める前は、食事にあまり気を使っていなかったそう。
「共働きだったので、食材は休日にまとめ買い。でも、使いきれなかったりして、結局捨ててしまうこともしばしばありました」しかし、農業を継ぎ、子ども達が生まれたことを転機に、食に対する考え方はがらりと変わったと言います。
「たとえば大根なら、葉や皮まできれいに使うようになりました。どこの誰が作ったと思うと、本当にありがたく思えて。これは子ども達の教育にも、とても大切なことだと思います」
そして、ここにはオーガニックな食生活を続けていくためのヒントも!
「オーガニックは値段が高いと言われることがあります。でも野菜は皮や葉などをまるごと使ったり、
流し捨ててしまうことが多いかけ醤油も必要な分だけを使うなど、ちゃんと大切に使えばトータルで一般の商品と変わらないと思います。また、価格の高低だけでなく、物の価値はもっと多面的なものだと思いますよ」
では次に、井村さんにとっての“おいしい”の定義をたずねると、

「う〜ん、むずかしい…」

としばし思案。
「甘みを強く品種改良したトマトがフレンチのお皿にひとかけのっていたりする。それももちろん“おいしい”わけですが、畑で丸かじりする在来品種のトマトは、ちょっと酸っぱいけど、懐かしい味がして“おいしい”と思う。だから“おいしい”とは、いわゆるグルメ的な意味合いだけじゃないと思うんです。食事は365日に3回ある日常なのですから。だからこそ、安全であること、生産者の顔が見えること、持続性があることなどが大切だと思いますね」
とその言葉からは、味覚だけでなく、食材の背景にあるストーリーや食事のシチュエーションごと味わうという考え方がうかがえます。
つまり、メンタル面でもおいしいと感じられることが、〝おいしい”の定義なんですね、井村さん。
それでは最後にオーガニック農家として、私達に一言を!「どんなきっかけでもかまわないので、
ぜひ一度食べてみてください。オーガニックはとてもシンプルで素敵な世界です。
自分がおいしいと思えるものを選んでくださいね」

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